接着剤の実験(PET樹脂と木材)番外編・木工用ボンド

こんにちは。
先日報告しましたが、PET樹脂と木材の接着には最適なのがセメダインスーパーX,次点で速乾ボンドGZ10という結果でした。
実は同時進行で今回の木工用ボンドも試していたんです。
しかし結論から言えばとてもおすすめできるものではありませんでした。
本来ならばお蔵入りの実験ですが、失敗の事例として番外編でご報告したいと思います。

The・木工の接着と言えばコレ!!
ご存じ木工用ボンド。
ちょこっとネットで調べてみても木製品以外はNGとありました。
しかし「ひょっとすると」という淡い期待がありましたので、スーパーXの時に同時に試してみました。
手順は全く同じ。

手順はこれまでと全く同じ。

PET樹脂ミラーMP-HC1.0㎜厚の裏面と合板に木工用ボンドを万遍なく塗る。
5分程乾燥させて互いに貼りあわせ、クランプでしっかり固定。

24時間後、密着をみてみます。

結論、ぺりぺりと圧着ハガキをはがすかのような感触で軽く剥がれてしまいました。

合板側の外側は乾燥しっかり進んでます。
しかし内側は完全に乾いておりません。

木部の材料破壊に見えますが薄皮がたまたまPET樹脂側に転着したかのような感触です。

逆にしっかり乾燥した外側、これはまったくPET樹脂を密着してません。

冒頭でもう結論申し上げましたが、感触はかなり悪いです。

店長的評価は10段階で3です。

かろうじてついてるって感触、はがすきっかけがあったら簡単に剥がれるってことが大いにマイナス評価です。
また、空気に触れやすい外側から乾燥・硬化して真ん中は24時間経過しても硬化していません。

硬化していないどころか木材の方に若干カビのような斑点も。
これは当然衝撃のかかる稼働箇所では使えませんし、壁面固定もだいぶ怪しいです。
むしろ軽い衝撃や経時の際、重力などなにかの拍子で剥離・落下する恐れがあります。

よって全くおすすめ出来ない、いわば失敗事例となります。

木を使うから木工ボンド、、、という訳ではない。

せめてここをご記憶下さい。